カラーのときの色の見え方。【ブリーチすると色が見えやすくなる理由】
カラーをするときに、
「これはブリーチしないと染まらないですねー。」
とか言われたことありませんか???
カラーの色って、『水で薄めた絵の具のような物』で、元々のキャンパス(髪)の色によって色が左右されます。
髪の色ってブリーチとかで、髪の色を作っている「メラニン」というものを壊していくと基本的に、
黒 → 茶 → 黄
と、変化します。
普段、皆様がしている『カラー』というのは、この元の髪色を黒から茶色などに変えながら【色素】を入れ込んでいるんです。
ちょっと難しくなってしまいましたが、要はカラーというのは、
『キャンパスの色』(髪)を薄くしながら、『薄い絵の具』(色)をつけていく
という作業をしているのです。まぁキャンパスの色は変えずに、絵の具だけを塗る(明るさを変えずに色をいれる)場合もあるんですけどね。
「ブリーチしないと色が入らない。」
これ、「絵の具」で想像してもらえばわかるかもなんですけど、厳密に言えば色は入るんだけど『見えない』だけなんですけどね。
キャンパスの色が濃い(黒に近い)と色が見えづらいんです。てかキャンパスの濃い色が勝っちゃう。
こんな感じです↓↓↓
わかりづらいと思うのでこんな図を作ってみたんですけど、わかりますかね?
むしろこの図を描きたいだけで、このブログを書いてます。これで図が役に立たなかったら私の30分くらいの努力は無駄になります…。。。
説明すると、「黒 → 黄」にかけての色の【見え方】の差の図です。
キャンパスが黄色くて薄い方が、色は【見えやすい】んです。中には下地が「茶色」でも見えやすい色もありますが。赤とかは茶色でも下地が赤みを帯びているので、見えやすい(入りやすい)ですよね。
なので、「ブリーチしないと入らない」ということになるんですよね。
【アッシュ】とかが色として人気だったりもしますが、アッシュって【グレー】に少し青みが入っている色なので、結構この下地に影響されやすい色なんですよね。
【グレー】っぽい色とか、下地が黒に近かったら色としてめっちゃ見えづらいんです。
なので、私は暗めのアッシュとかの色をいれる入れるときには、【ダブルカラー】などで、とにかく色を濃くして見えるようにしたりしてます。
重ねて濃くすれば、色が見えやすくもなるので。
とにかく今回はこの図が描きたかったのです。
一番は色画用紙に蛍光ペンとかで書きたかったんですけどね…。。。
っとそんなのはいいとして、
カラーとかって、美容師さんから説明されても、「何で今のままじゃその色に染まらないの?」ってわからないときもありますよね。
そのときに、こんな感じで色が入るからかー、と思い出してくれたら幸いです。
ちなみに、今回でいう「キャンパス」というのは、人によってよって様々です。
例えば赤みが強かったり、黄色が出やすかったりするとかで、人によって「キャンパス」は変わってきます。
ですので、人によって色の配合を少し変えたりして色を作ったりしてます。
こういうところも【プロ】だからこそのカラーだったりします。
長くなりましたが、少しでも皆様のカラーライフの参考になれば幸いです。
ではでは、【カラー】大好き美容師の新井誠でした。