私のカラーはこうやって染めてるんだぜっ!!【薬剤の説明なども】
たまにはがっちり書いてみよう!
お客様には伝わりづらいであろう、カラー剤の名前まで今回は書いてみます。
ただ、塗り方や放置する時間、量などで仕上がりは全く違ってきます。セルフカラーの参考にはなりませんのであしからず。
うちのお店では、基本的に使っているカラー剤は『ミルボン』というメーカーの『オルディーブ』というカラー剤です。
キレイな茶色味が特長なカラー剤ではあるのですが、色味の強いラインもあるので、最近はそこらへんを混ぜて使ったりしています。
混ぜるとは言っても、基本法には2色までが多いです。
基となるカラー剤に対して、色味を強めるために強い色味のカラーを混ぜたりしています。
まぁ【カウンセリング】からですよね。
今回のモデルさんは、一年ほど前に黒染めをしたみたいです。
(黒い。)
元の髪色が黒だったので、根掘り葉掘り聞いてましたら、教えてくれました。
「一年も前だから、もう大丈夫だと思った。」
と、最初は教えてくれませんでした。
これですね、お客様にもいらっしゃるのですが、黒染めに関しては、染めてから1年だろうと2年だろうと、しっかりと伝えて頂きたいです。
基本、私は『黒染め』については自然に色が抜けきることはないと思っています。
少しの黒染めが残っているだけでも、毛先の発色が悪かったり、色が濁ったりするので、できるだけ先に知っておきたいです。
今回の場合は、仕上がりの明るさもそこまで高くなく、黒染めしてからそれなりに経っていることを考慮して、『ブリーチシャンプー』をしてからカラーを行いました。
中間から毛先にかけて、
・ブリーチ + 6% + シャンプー
を1:1:1で。
3%でもよかったのですが、なんかしっかりした黒い色が入ってそうだったので、できるだけしっかりとるために。時間もスピーディにしたかったのもあります。
ちなみに今回は、か仕上がりの明るさが低めだったので、このやり方にしましたが、もっと明るくしていく場合には、
・ブリーチ + 2%
とかで、黒染めだけをなるべく落とすための「脱染」を行ったりもします。
「ブリーチシャンプー」によって、少し黒がうすまりましたので、その後にカラーを始めていきます。
今回の薬剤は、
【根元】
・7-wAs + C8-BL
を2:1で②剤は3%
【毛先】
・上の薬剤の比率で②剤を6%に。
これで根元から一発で染めます。
塗布時間としては、一人で塗るので、毛先までを10分以内を目標に。実際は8~9分くらいだったかな?
その後、放置。
今回使ったカラー剤は、青み(水色)のあるアッシュに更に濃いめの青を加えたものです。
柔らかい質感を出すのに、白っぽい青である水色はめっちゃいい雰囲気出ます。
ただ、日本人の髪はどーしても、赤みだったり黄色みが出てしまうので、しっかりと青で潰していきたかったので、青を強くした感じです。
もちろん、根元は直接、頭皮に触れる部分でもありますし、薬も塗ってく上で溜まりやすいので、明るくなりやすいです。
なので、薬の力を押さえるためにも3%で塗っています。
ちなみに同じ比率で2剤を4.5%とかにしたら毛先より根元が明るくなります。
柔らかい髪質の人の場合、白髪でも3%で染まったりもします。
白髪染めの繰り返しで、痛みやすい髪の方には、3%で白髪染めのリタッチを行うときもあります。それでもしっかり染められるものです。
これは上の「ブリーチシャンプー」の写真ですが、こんな感じで、「トナーカラー」を行っていきます。
今回は少しのアクセントが欲しかったので、「C4-VL」と3%をシャンプーと混ぜて。(濃い紫色です。黄色みが少し落ち着いてアッシュっぽさを出やすくするため。)
まぁ今回の場合のトナーは、ホント少しのアクセントのつもりです。
明るいカラーをしているときには、結構しっかりと、トナーでもカラーをいれたりもします。
この色とかも似たような色のチョイスをして、トナーで更に濃いめアッシュを重ねて、がっつり赤みを滅殺してる感じですね。
(写真はスマホにて。色の明るさなども変えてません。)
手に取って色の写真をとっておけば良かった…orz
わかりづらくてすいませぬ。
しかし、黒染めからのスタートとしては、赤みも少なくキレイな色に染まったのでは。
モデルさんも大満足でした。
ってな感じで、普段からこんな感じでカラー剤を選んだり、薬の力を考えてカラーを行ってます。
御来店時の元の髪色にもよって全然カラーの薬の配合を変えたりもします。
今回のカラーは青ベースで染めていきました。
カラーは仕上がりの色を考えながら、薬を選んでる時が一番楽しいですね。
そんなこんなで、私のカラーの説明でした。
こんなこと考えてるよっ!って参考になれば嬉しいですヽ(・∀・)ノ